テストフィクスチャー

プローバ、プロービング等でお馴染みのこの言葉、Probe、これは日本語で言う「探針」、つまり針で探る、という意味だ。これは大きな意味でテスターとデバイスをつなぐ部分は全てプロービングしている。と言う事になる。今回紹介するテストフィクスチャー(テストボックス)は自由に探針は出来ないが、固定されている(Fix)テストボックスを意味する。ほとんどの場合はパッケージ測定に用いられるが、ベアチップ(パッケージしていない状態のもの)にも適用可能。良い点は専用サイズで作られている為、挿してテスト!と移行が早い。悪い点はフレキシビリティーは少ない。今までティアテックとして沢山のテストフィクスチャーを作ってきた。その中でも有名どころを紹介しよう。
2008年11月

 

これはベアチップ用テストフィクスチャー
コネクタはトライアキシャル構造になっている

蓋は二重構造を採用、外側はノイズ対策用、内側は
実際のデバイスを抑え、接触GF(GramForce)を制御
ベアチップは割れやすい、GF制御がKeyになる

実際にチップが付く面とKelvin用ポゴピンを搭載
更に抑える蓋のほうにも電極が。両面コンタクト仕様


左の写真は色々なパッケージが測れるフィクスチャー
上下二段にパーツがわかれ、上は裏のコネクタから
テスターにつながっている部分、下は実際にデバイス
を挿してそのピンとコネクタピンを細いケーブルで
つなぎ合わせることでテストが出来る。
気になるリークなどの対策もしっかりしている


下面のパネルを付け替える事が可能

48pin仕様のDIPパッケージ用フィクスチャーに早変り

上面と下面の両方を1枚で制作も可能

配線などが複雑(コンポーネント装着等)に有効

フィクスチャーの裏面 (安全用InterLock装備)

コネクタは指定のコネクタ可能(TRX、BNC、SMA等)

これはラック装着用フィクスチャー

システムラックに入り、配線が既にされている

小型テストフィクスチャー

SMU(SourceMeasureUnit)からダイレクトに
接続し、テストを行う。上記は4ピン対応型
テスターメーカやインテグレータの装置デバック
にも活躍する代物。切り分け作業が早くなる。

パワー素子を測定する為のフィクスチャ
ヘッド一体型(右)やデバック用(上)などがある

 

テストフィクスチャーは色々な形状、用途がある為、そのほとんどがカスタムメイドになる。
現在ティアテックではフレキシブルなテストフィクスチャーを作り出そうとしている。
その開発が終わったらまた紹介する予定。ご期待あれ。

 

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