そこで、それらの問題を解決したのがセラミックタイル型プローブカードである。セラミックによる高温対応(〜350度)を可能とし、また、反り等の問題を解決するためにカード自体の作りを層(レイヤー)にわけて、それを少なく(±10μm、レンジで20μm以内)する事で高温下での試験を可能にした。また、針の立て方を通常の方式ではなく、針埋め込み型(特許)を利用している。これにより通常、最大でもオーバードライブは100μmと言われている業界で、200μm程度まで沈み込ませてもカード自体を壊さない仕組みにさせた。プローブカードが問題なくコンタクトをしてくれれば、あとは今までのパッケージでの測定と同じ測定原理で信頼性を行う事が出来る。
ウェハーレベル信頼性(WLR:Wafer Level Reliability)、その中核を担うプローブカードは簡単に見えるが、その開発期間と失敗の数は多かった。現在では安定してウェハー面内を一括でコンタクトし、熱にも耐えられるようになった。
ティアテックではこのプローブカードのみならず、測定器、プローバ、ソフトウェアの全てを取り扱い、全てをサポートする。信頼性総合システムはMSR(Multi-Site-Reliability)シリーズと呼ばれ、多くの半導体メーカに利用されている。 |