特徴の一つにあげた【寄生成分を極限に抑える】について少し述べておこう。
このシステムでは2ピンテストを行う為、リレーを沢山付けての切り替えシステムが持つ特有の問題を回避できる特徴がある。ではそのリレーをつけることの問題点とは何か?それが測定システムで最も気を使う【寄生成分】だ。リレーを付けると言う事はリレー自体の寄生成分を受け継ぐことになる。測定にスピードが要求されるこのテストでは特にLCRの成分が気になる部分だ。
このテストシステムはJEDECとESDA(ESD Association)に準拠したシステム構成になっている。テスト速度はとても速い。それをウェハーテストで行うと、下記のステップを1s以内で行うことが出来る。(実測750ms程度)
1.プロービングする
2.IV測定
3.Positiveパルス測定
4.Negativeパルス測定
5.IV測定
6.次のダイへ移動
テストシステムとしてセットアップされているからこそのスピードであろう。このシステムは標準で10V〜4kVまでの電圧に対応し、オプションで8kVまで可能だ。また、追加でMM(Metal Model)波形を10V〜400Vで出力することも可能だ。
|