■バキュームテーブル
プリント基板と加工機(テーブル)をエアーで吸着、固定させるシステムです。
通常、プリント基板材料は少なからず湾曲しています。高精度な加工を必要とする場合、基板の反りによりツールと基板の距離が微妙に変化してしまい、切削の深さを均一に保つことが困難となります。切削の深さが変化してしまうと、使用するツールによってはパターンの幅にも影響がでてきます。
バキュームで材料を吸着して、基板自体の反りを抑制する事により、正確で均一な深さの加工が可能です。またツールへの負担が軽減するので、ツールの寿命も延びます。
面積の広い基板を試作する場合は、特に有効なオプションです。
|
 |
 |
■Z-エアー
Z軸の制御をエアーシリンダーで行います。
常に同じ力でツールを基板にの加工が可能となります。また、基板に対してツールのZ軸圧力を高精度で調整することができます。
大きな基板の作成時にも力のばらつきや減衰の心配が無いばかりでなく、
ツールへの負荷も軽減できます。 |
■エアープレッシャーフット
加工機(ツール)と基板の間隔を一定に保つことが出来ます。
通常のプレッシャーフットは基板に直接触れる為、間にゴミが挟まったり、基板自体の凹凸により、基板とツールの距離を一定に保つことが困難でした。
エアープレッシャーフットを使うことにより、
基板の切削深さを常に一定に保つことが可能となります。また、
基板表面に傷をつけることなく加工できます。
|
 |
【バキュームテーブル】【Z-エアー】【エアープレッシャーフット】を併用する事で、さらに高精度な加工が可能となります。
次回は加工方法の観点から、加工精度向上について考察してみたいと思います。 |
|
|