-マイクロストリップライン作成に有効な加工方法-


マイクロ波においてプリント基板回路では一般的にマイクロストリップラインが使用されます。 あるお客様から切削型のプリント基板加工は、エッチングなどとは異なり、マイクロストリップライン作成に関して 非常に有効な加工方法だと聞いたことがある。
今回のレポートではマイクロストリップラインをテーマに、切削型のプリント基板加工機を使用してパターンを作成した場合と、エッチングでパターンを作成した場合の特性インピーダンスの違いについて考察してみたいと思う。
2008年8月

 

マイクロストリップライン断面図



■図1:マイクロストリップラインの断面図

マイクロストリップラインは、プリント基板上の片面が信号ライン、裏面がグランドパターンとなります。
使用する基板の比誘電率,厚さ,導体の厚さ,幅などによって伝送線路の特性インピーダンスが決まります。
マイクロストリップラインの特性インピーダンスを求める式は下記の通りです。


特性インピーダンス計算式
■式1:特性インピーダンス計算式



式1
をご覧いただくと分かるように、パターンの厚み(T)と幅(W)が特性インピーダンスに深く関係していることがわかります。
つまり所望の特性インピーダンスを得るためには、ライン幅を正確に作成する必要があるということです。ここでエッチングと切削加工の違いが現れてきます。

図2、3をご覧ください。ドリルを回転させてドリルの側面でパターンを作成する切削タイプのライン断面が方形なのに対し、エッチングの場合は銅を溶かしながらパターンの作成を行うためエッジが丸くなってしまいます。つまり見た目のライン幅は同じであっても、切削タイプの加工のほうが特性インピーダンスは理論値に近いものとなることが想像できます。



正確なパターンの切削を行うためには、プリント基板加工機の剛性、加工精度が要求されるのは言うまでもありません。
某放送局様では、同条件の元でマイクロストリップライン作成の試験を行い、 その結果、弊社のプリント基板加工機を使用し、さまざまな実験に役立っているようだ。


Quick Circuit



切削加工機によるパターン断面
■図2:切削加工機によるパターン断面(上)




■図3:エッチングによるパターン断面(下)
エッチングによるパターン断面

   
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