式1をご覧いただくと分かるように、パターンの厚み(T)と幅(W)が特性インピーダンスに深く関係していることがわかります。
つまり所望の特性インピーダンスを得るためには、ライン幅を正確に作成する必要があるということです。ここでエッチングと切削加工の違いが現れてきます。
図2、3をご覧ください。ドリルを回転させてドリルの側面でパターンを作成する切削タイプのライン断面が方形なのに対し、エッチングの場合は銅を溶かしながらパターンの作成を行うためエッジが丸くなってしまいます。つまり見た目のライン幅は同じであっても、切削タイプの加工のほうが特性インピーダンスは理論値に近いものとなることが想像できます。
正確なパターンの切削を行うためには、プリント基板加工機の剛性、加工精度が要求されるのは言うまでもありません。
某放送局様では、同条件の元でマイクロストリップライン作成の試験を行い、
その結果、弊社のプリント基板加工機を使用し、さまざまな実験に役立っているようだ。
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■図2:切削加工機によるパターン断面(上)
■図3:エッチングによるパターン断面(下)
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