信頼性試験での12インチ対応のマルチサイトプローブカードを3種類ほど挙げてみたが、どのタイプも一長一短があり、例2で挙げたタイプが今日要求されている仕様に近いものと判断する。しかしボンディングパットのサイズを大きくせずに、プロービングしながら温度を変化させて測定したいという要求については満たすものはまだ無い。やはり熱膨張による影響がかなり大きい。
ウェハーチャックの熱によりプロービングに悪影響が出るものを挙げてみる。
・ウェハーの膨張(横方向延びる、縦方向は無視できる)=解決できない
・プローブカード基板の膨張(縦横方向に伸びる)=ウェハーの膨張係数と同係数の材料を選択(軽減できる)
・ウェハーチャックの膨張(縦方向に伸びる)=プローバーでZコントロール解決の可能性(軽減できる)
・プローブカードホルダー(縦横方向に伸びる)=膨張係数の小さいインバー鋼で解決の可能性(軽減できる)
これら考えられる問題点を一つ一つ解決していかなければならない。
我々はプローブカードメーカー、プローバーメーカーそしてデバイスメーカーとも協力して満足のいく測定が出来るよう解決に向けこれからも開発を進めて行く。
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