品質を向上は当たり前。最悪の場合の安全対策IP

近年食の安全、製品の安全性、大きくテレビでも議論されている。現在ティアテックではRidgetopGroup社の開発した信頼性IPを扱っているが、このコンセプトというのは「安全を守る」所にあると、ある会社から言われ、確かにその通りだと思った。これが今回紹介する「カナリヤ」の例えから始まる信頼性IPだ。

2008年9月

 

毒ガス検知(カナリヤ)
いわゆる炭鉱のカナリアは、炭鉱においてしばしば発生するメタンや一酸化炭素といった窒息ガスや毒ガス早期発見のための警報として使用された。本種はつねにさえずっているので、異常発生に先駆けまずは鳴き声が止む。つまり危険の察知を目と耳で確認できる所が重宝され、毒ガス検知に用いられた。

具体的には、新しい斜坑の底にまず3羽以上のカナリア(別種の鳥を用いることもあった)の入ったカゴが置かれ、そのうち1羽でも異常な行動が見られたなら、坑夫たちはその斜坑に危険が発生したと察知していた。イギリスの炭鉱ではこうした方法による危険察知システムが1987年まで採用されていた。

 

 

どうやらこのカナリヤ作戦、鉱山以外では戦場や犯罪捜査の現場でも使われる事があるみたいだ。日本でも1995年の地下鉄サリン事件を受けたオウム真理教上九一色村施設の強制捜査時に捜査員が携行しているのが見られた。

このコンセプトと同じ形でカナリヤNBTIセルをチップ上もしくはスクライブラインへ埋め込む。そして出荷前試験にてカナリヤCELLの現象を確認しながら出荷が出来るということだ。

このカナリヤNBTIセルは使い方は豊富だ。逆に言えばお客様が自分にあった使い方をする事が出来る。

一つの使い方としてはダイソートの時点で5つセルを入れておき、2つは壊れるように、3つは壊れないようにしておく。それをモニターする事で見極める方法だ。2つ壊れないとそれはそれでおかしい事がモニタできる。

別の用途としてはカナリヤを入れたまま出荷する。そしてメインチップが壊れる前にカナリヤCELLが死ぬように設計してあり、カナリヤCELLが壊れた瞬間にチップ交換を促す。

 

このようにカナリヤCELLを入れておく価値は高まる。特に現在デバイスへの要求は厳しくなり、デバイスメーカも限界を挑戦する。そしてひとたび問題を起こせば大変な金額がかかる。昔、カナリヤは人間の命を守る為に犠牲になった。現代においてもこういったカナリヤCELLは会社を守る為に存在する。

カナリヤがなく、失敗した一つの例(記事)

 

   
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