男プローブの見た目はこのような形だ。
右下に見えるカッパー色がニードルの先端になる。上に見えるピン(5つ出ている)が測定器につながる端子になる。これら端子の全てがシグナルではない事は予想通りだが、この使い方に関してはまだ機密の部分がある。
〜6KV程度、50A〜100Aが測定できるプローブ
としては業界初であろう。その名の通り「男」振りを発揮している。さて、このプローブはどれくらいのリークがあるのかも調べた。するとトライアキシャル構造であれば1pA以下の測定結果が得られた。コアキシャルであれば100pA以下の測定だ。つまり、相当の微小電流も測定できるつわものだ。
プローブの仕組みをちょっと勉強してみよう。
プローブ自体には多くの電流を流す為にプローブを束ねた感じに見える。では束ねるだけか?そうではない。それではリークが増えてしまう。ではどうするか?そこがポイントの部分である。これ以上は実際に購入をしてもらいたいところだが、いくつかの不思議な技術がここには使われている。
1.高電流測定時発生する「超高温」対応
2.絶縁耐圧、超高抵抗構造体
3.微小電流をリークをさせない構造体
と言う部分が大きなところであろう。これが故に各メーカーから「早く製品をリリースしてくれ」とプッシュがあるのである。私も早くリリースしたいが、今日はまだリークや信頼性の試験をしている見である為、まだ約束は出来ない。しかし、2008年5月中でのリリースをしたいと思っている。ぜひ楽しみにしてもらいたい。
ちなみに、マニアックな方は「プローブの先端」の性能を知りたいと思う。そこでその答えを今回は回答しよう。
1.最小ニードルサイズ(予定)は50μm径になるだろう
2.流せる最大電流量(AC)は200Aをマックスとするだろう
3.プローブヘッドから最大4ピンまで搭載可能だろう
と言うことだ。これは面白い! 何が面白いかと言うと、マルチサイトのカードもこのプローブを利用することで可能になる可能性を秘めている。早く業界に紹介をしたい。
ちなみに、右の測定結果は男プローブ自体のリーク測定結果である。この結果はすばらしい。30A程度いけるニードルで1pA以下の結果が出ている、この結果を元に、ティアテックでは1nA以上であれば保証が出来ます、と胸を張っていえるだろう。(右の結果はチャンピョンデータです)
これで遂に車載デバイス関係(ハイパワーロジック含む)対応のニードルが正式に発表できると言うものだ。
男プローブが発売できる時期になったらまた紹介をしたいと思っている。